従来の嫌気汚泥法では、負荷変動や水量変動に弱く、負荷変動や水量変動が続くと、グラニュールが流出してしまい処理性が悪化してしまいました。一度活性の落ちたグラニュールを再生するためには、長期の馴養期間が必要になります。そこで、微生物保持能力の高い固定化担体<クラゲール®>(PVAゲル)表面にグラニュールを付着させることにより、グラニュールの流出を防ぐことが出来、負荷変動や水量変動に強い嫌気リアクターの提案が可能になります。当社の充分な実績をノウハウにより新規案件のみではなく、既存設備の改善等のご提案もいたします。
嫌気ゲルリアクターによる高濃度排水処理の提案
処理対象の排水(廃水)などを酸素が少ない嫌気状態を保ち、その条件で活動できる嫌気性微生物に汚濁物質を分解させ、主にメタン、二酸化炭素(CO2)などに分解する廃水処理技術のこと。大規模な食品工場などから発生する排水や、高濃度で大量に発生する有機性排水の処理に向いています。嫌気槽内に、弊社<クラゲール®>を充填することで、<クラゲール®>表面に細菌が増殖し従来法と比べ、槽内の細菌数が圧倒的に殖え高濃度処理が可能になります。
- ※<クラゲール®>は生物親和性の高いポリビニルアルコール(クラレのポバール)を原料にした微生物固定化担体です。表面から内部にわたって20μmほどの小さな穴が無数に空いていて、<クラゲール®>1個あたり約10億個もの微生物が棲むことができます。